[書籍] その数学が戦略を決める
「数学」って言っても、全然難しいことは書かれていない。数学というよりは、統計の話。キーワードとしては、回帰分析・無作為抽出・正規分布・信頼区間・ベイズといったあたりなので、身構えなくてもさらりと読める。この本の面白いところは、その事例が詰まっているところ。ワイン業界や医療分野において、いままで人の直感や感性で決められてきた事柄に関して、統計(この本では「絶対計算」という言葉が使われている)をベースとした手法がどのように入り込んできているのか。また、それは業界にどのように受け止められているのかなど、数学そのものよりも事例に関する読み物である。
また、章毎にまとめがあって、それがわかりやすくまとめられている。読み返すときに便利かもしれない。
読み終わったので、貸しますよ。
- 作者: イアン・エアーズ,山形浩生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: 単行本
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